1 イエスはこの群衆ぐんしゅうて、やまのぼり、につかれると、弟子でしたちがみもとに近寄ちかよってきた。
2 そこで、イエスはくちひらき、かれらにおしえてわれた。
11 わたしのために人々ひとびとがあなたがたをののしり、また迫害はくがいし、あなたがたにたいいつわって様々さまざま悪口あっこうときには、あなたがたは、さいわいである。
12 よろこび、よろこべ、てんにおいてあなたがたのけるむくいはおおきい。あなたがたよりまえ預言者よげんしゃたちも、おなじように迫害はくがいされたのである。
13 あなたがたは、しおである。もししおのききめがなくなったら、なにによってそのあじりもどされようか。もはや、なんのやくにもたず、ただそとてられて、人々ひとびとにふみつけられるだけである。
14 あなたがたは、ひかりである。やまうえにあるまちかくれることができない。
15 また、あかりをつけて、それをますしたにおくものはいない。むしろ燭台しょくだいうえにおいて、いえなかのすべてのものをてらさせるのである。
16 そのように、あなたがたのひかり人々ひとびとまえかがやかし、そして、人々ひとびとがあなたがたのよいおこないをて、てんにいますあなたがたのちちをあがめるようにしなさい。
17 わたしが律法りっぽう預言者よげんしゃはいするためにきた、とおもってはならない。はいするためではなく、成就じょうじゅするためにきたのである。
18 よくっておく。天地てんちほろくまでは、律法りっぽうの一てん一画いっかくもすたることはなく、ことごとくまっとうされるのである。
19 それだから、これらのもっとちいさいいましめの一つでもやぶり、またそうするようにひとおしえたりするものは、天国てんごくもっとちいさいものばれるであろう。しかし、これをおこないまたそうおしえるものは、天国てんごくおおいなるものばれるであろう。
20 わたしはっておく。あなたがたの律法りっぽう学者がくしゃやパリサイびとにまさっていなければ、けっして天国てんごくに、はいることはできない。
21 むかし人々ひとびとに『ころすな。ころもの裁判さいばんけねばならない』とわれていたことは、あなたがたのいているところである。
22 しかし、わたしはあなたがたにう。兄弟きょうだいたいしていかものは、だれでも裁判さいばんけねばならない。兄弟きょうだいにむかっておろものものは、議会ぎかいきわたされるであろう。また、ばかものものは、地獄じごくまれるであろう。
23 だから、祭壇さいだんそなものをささげようとする場合ばあい兄弟きょうだい自分じぶんたいしてなにかうらみをいだいていることを、そこでおもしたなら、
24 そのそなもの祭壇さいだんまえのこしておき、まずってその兄弟きょうだい和解わかいし、それからかえってきて、そなものをささげることにしなさい。
25 あなたをうったえるもの一緒いっしょみちときには、その途中とちゅうはや仲直なかなおりをしなさい。そうしないと、そのうったえるものはあなたを裁判官さいばんかんにわたし、裁判官さいばんかん下役したやくにわたし、そして、あなたはごくれられるであろう。
26 よくあなたにっておく。最後さいごの一コドラントを支払しはらってしまうまでは、けっしてそこからてくることはできない。
27 姦淫かんいんするな』とわれていたことは、あなたがたのいているところである。
28 しかし、わたしはあなたがたにう。だれでも、情欲じょうよくをいだいておんなものは、こころなかですでに姦淫かんいんをしたのである。
29 もしあなたのみぎつみおかさせるなら、それをしててなさい。五体ごたい一部いちぶうしなっても、全身ぜんしん地獄じごくれられないほうが、あなたにとってえきである。
30 もしあなたのみぎつみおかさせるなら、それをっててなさい。五体ごたい一部いちぶうしなっても、全身ぜんしん地獄じごくまないほうが、あなたにとってえきである。
31 また『つまもの離縁りえんじょうわたせ』とわれている。
32 しかし、わたしはあなたがたにう。だれでも、不品行ふひんこう以外いがい理由りゆう自分じぶんつまものは、姦淫かんいんおこなわせるのである。またされたおんなをめとるものも、姦淫かんいんおこなうのである。
33 またむかし人々ひとびとに『いつわりちかうな、ちかったことは、すべてしゅたいしてはたせ』とわれていたことは、あなたがたのいているところである。
34 しかし、わたしはあなたがたにう。いっさいちかってはならない。てんをさしてちかうな。そこはかみ御座みざであるから。
35 またをさしてちかうな。そこはかみあしだいであるから。またエルサレムをさしてちかうな。それは『大王だいおうみやこ』であるから。
36 また、自分じぶんあたまをさしてちかうな。あなたはかみひとすじさえ、しろくもくろくもすることができない。
37 あなたがたの言葉ことばは、ただ、しかり、しかり、いないな、であるべきだ。それ以上いじょうることは、あくからるのである。
38 にはを、にはを』とわれていたことは、あなたがたのいているところである。
39 しかし、わたしはあなたがたにう。悪人あくにん手向てむかうな。もし、だれかがあなたのみぎほおつなら、ほかのほおをもけてやりなさい。
40 あなたをうったえて、下着したぎろうとするものには、上着うわぎをもあたえなさい。
41 もし、だれかが、あなたをしいて一マイルかせようとするなら、そのひとともに二マイルきなさい。
42 もとめるものにはあたえ、りようとするものことわるな。
43 となびとあいし、てきにくめ』とわれていたことは、あなたがたのいているところである。
44 しかし、わたしはあなたがたにう。てきあいし、迫害はくがいするもののためにいのれ。
45 こうして、てんにいますあなたがたのちちとなるためである。てんちちは、わるものうえにもものうえにも、太陽たいようをのぼらせ、ただしいものにもただしくないものにも、あめらしてくださるからである。
46 あなたがたが自分じぶんあいするものあいしたからとて、なんのむくいがあろうか。そのようなことは取税人しゅぜいにんでもするではないか。
47 兄弟きょうだいだけにあいさつをしたからとて、なんのすぐれたことをしているだろうか。そのようなことは異邦人いほうじんでもしているではないか。
48 それだから、あなたがたのてんちち完全かんぜんであられるように、あなたがたも完全かんぜんものとなりなさい。